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2014年10月15日
北川 みゆきさん/ホリスティック栄養コンサルタント・栄養士・食育アドバイザー
みなさま、はじめまして。
まさこメディカルクリニックのとさかまさこ院長とのご縁で、こちらのサイトにてご紹介いただけることとなり心から感謝申しあげます。とさか先生と同じ資格を持つ米国栄養学校NTI認定栄養コンサルタントで栄養士・食育アドバイザーの北川みゆきと申します。
私は現在、大きく分けて2つの仕事に従事しています。
1つは、食に関するセミナーや講演、執筆、監修業を通した情報発信を行っています。“食を通して、心も体も美しく健やかに”をテーマに、対象は幼児から高齢者まで幅広い世代に向けて「心と体と食」の関係性とその大切さを伝えています。
2つ目は、がんの先進医療を行う統合医療系のクリニックで栄養士をしています。クリニックでは、患者さんの栄養相談の他、食養生のための食の提案、監修も担当しています。栄養相談では、例えば、白血球の働きをサポートするための食材について、その具体的な調理方法や食べ方を交えてお伝えしています。食養生のための食の提案では、旬の季節の野菜果物を使ったジュースや、体にやさしいスープなどの考案をしています。ここで一番大切になってくるのは、いくら体によいものを摂っても、きちんと消化・吸収・排泄がされないと意味がないということ。もう一つ大事なことは、食べる時の気持ちです。患者さんは、命に関わる重大な病気を患っているので、精神的にも落ち込みがちです。さらに、よくみられるのが「食べ物を薬と思って、無理に食べている」といった患者さんが意外に多いということ。食べる時の気持ちによって、消化に必要な胃酸の分泌量にも影響が出てきます。つまり「食べたい。おいしい。」と思って食べないと消化不良を起こしてしまうのです。逆を言えば、「この食事で元気になる。病気を治す」という前向きな楽しい気持ちで食べると体が自然に反応して、消化も順調に進み、細胞一つ一つに栄養が行きわたるというプラスのサイクルが生まれてくるということです。
病気を治すのは、医師でもなく薬でもない。健康的な食事さえとっていればよくなるというわけでもない。一番肝心なのは自分の心。心と体は常に繋がっているということです。心の持ちようで、良い方向にも悪い方向にもいく。本来人間には自然治癒力が備わっているので、心次第で病気がよくなるといっても過言ではありません。食事は、体の細胞の材料となるので、心の状態を安定させて、バランスのよい食事を摂る。これが治癒への大きな近道となります。
【野菜ソムリエの取得がきっかけで活動の幅が広がる】
私は高校生の頃に病院の栄養士に憧れ、栄養士の資格を取得しました。しかし、病院での校外実習を体験したときに自分の思い描いていた栄養士像と実際の病院の栄養士とのギャップに戸惑い、すぐに栄養士として勤務をする道を選ばず一般企業に就職をしました。しかし、やはり栄養士として患者さんに関わりたいという思いが強くなり、ずっとその思いを抱きながら過ごしていました。しかし現実は厳しく、病院での勤務経験がないということが理由で、なかなかその夢を叶えることができませんでした。
次第に世の中の流れが、健康を意識する風潮にシフトされはじめていきました。私は考え方を少し変えて、栄養士以外の食の知識をたくさん身につけて研鑽をつめば、道は拓けるかもしれないと思うようになり、以前から気になっていた野菜ソムリエにチャレンジし、6年前に野菜ソムリエ(中級)の資格を取得しました。美容と健康の屋台骨となるのは、やはり“野菜”だと思ったからです。野菜がもつ栄養の知識は持っていたけれど、野菜ひとつひとつのことがもっと知りたくて、旬の野菜のこと、育ち方、保存方法、おいしい野菜の見分け方、今注目の機能性成分…などを学んでいくうちに、野菜の魅力に惹き込まれていきました。この事がきっかけで、学んだ野菜の知識を自分だけで留めておくのはもったいない。周りの人たちに伝えなくてはと自然と思うようになりました。
ちょうどその頃、野菜果物の摂取啓発を目的とした食育活動をされている野菜ソムリエの先輩との出会いがあり、一緒に活動させていただけることになりました。この出会いこそが私の人生を大きく変えることになりました。食育活動は学校を中心に周りました。経験が積み重なっていくと保護者や教職員、栄養士さん、食生活改善推進員さん向けの講演のご依頼もいただくようになり、どんどん活動の場が広がって行きました。ちょうどその頃、栄養士としての立場からも野菜を通じた食育をしたいと思うようになり、保育園の栄養士として勤務をはじめました。念願がかなって、保育園では園児向けや子育て支援センターにおいて、野菜の食育に携わることができたのです。その後、ご縁があり、それまでの研鑽を評価していただき、クリニックでの栄養士としての職務に就くことができました。
夢はあきらめずに、ずっと思い続けて努力をし続けていけば必ず叶う。そう思った瞬間でした。
★食育活動の様子
★しゅうなん健康ミュージアム(2014年8月23日開催)
【最新のアメリカの栄養学“ホリスティック栄養学”との出会い】
クリニックで患者さんの食事の相談にのっていて思うことがあります。患者さんは藁をもすがる思いで、先進医療を選択し様々な食事療法を実践したり、できれば標準治療以外でがんを克服したいという思いで当院を受診されます。
“がんと食”に関する分野では、がん予防における食生活の研究報告はたくさんあるものの、がん患者の食生活のあり方に関する研究は大変少ないのが現状です。がんの発生には食生活が大きく影響しているともいわれていますし、がんの治癒に向けてもやはり食事のあり方を変えることはとても重要になってきます。日本の栄養学は、この分野においてまだまだ追いついていないのが現状です。
そこで、患者さんに最新の正しい情報をお伝えしたいと思い、アメリカの最新の栄養学「ホリスティック栄養学」を学び、米国栄養学校NTI認定の栄養コンサルタントの資格を取得しました。“心・身体・精神・栄養”を主体とした「人間まるごと栄養学」を1年間かけて学んだことにより、○○食事療法などに惑わされない、確固たるぶれない知識を習得することができました。患者さんには、ただ、「○○を食べてください。」というのではなく、ホリスティック栄養学で学んだ「心・体・食」を軸に、おいしく楽しく食べることが、結果的に細胞一つ一つに栄養が届くということ。まずは心の部分からときほぐすことができるようなお話をしています。
【将来の夢】
世界中の人たちが、一生涯において健康的な人生を送り、健康寿命で天寿を全うできる世の中が来ることを願っています。そのために、私はホリスティック栄養学の考え方を軸に情報発信をし、全国に世界に普及活動を行っていきたいと考えています。
具体案として「よろず栄養相談所」のようなものを開設し、乳幼児〜高齢者、病気を患っている方、すべての方を対象に、食事に関して困った時の駆け込み寺的な拠り所でありたいと思っています。そのためには、日々の研鑽が重要になってきます。これからも様々な分野についての学びを深め、日々精進し、近い将来必ずこの夢を実現いたします。
【お仕事のご依頼・お問合わせ】
・NPO法人日本食育ランドスケープ協会 http://jasla.org/index_start.php
「問合わせ」よりメッセージをお送りください。
・ブログ「ベジフルdeli-kitchen」 http://ameblo.jp/deli-kitchen/
「メッセージを送る」からメッセージをお送りください。
★砂糖を使わないスイーツレシピ
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<資格>
栄養士、米国栄養学校NTI認定栄養コンサルタント、野菜ソムリエ(中級)、食育実践アドバイザー、食育指導士、食生活アドバイザー、ダイエットコーディネーター、フードコーチ、ナチュラルシードマイスター(種のソムリエ)、ベジフルビューティーセルフアドバイザー、カレーマイスター、エコクッキングナビゲーター、ビアコーディネーター、東京会館クッキングスクール中級科・日本料理専攻科修了
<専門>
食育、予防栄養学、病態栄養学、アンチエイジング
<所属>
NPO法人日本食育ランドスケープ協会 理事
統合医療系クリニック 栄養士
日本野菜ソムリエ協会認定パンアドバイザー養成講座 講師
日経新聞・食の評価委員
十和田市野菜サポーター
青森りんご協会認定りんごプロモーター
<執筆・メディア掲載等>
○執筆
Webサイト「スキンケア大学」・コラム“美と健康を叶える食の話”連載中
専門雑誌「統合医療でがんに克つ」〜がん患者さんへ旬の野菜を食卓に〜
書籍「野菜ソムリエ公式ガイドブック」執筆協力
○監修
Webサイト「スキンケア大学」「ウーマンタイプ」「ヒトメボ」
フリー雑誌「kiita」、書籍「夜きのこダイエット」きのこ図鑑ページ等
○専門家としてコメント
「日経新聞・新製品バトル」、「日経新聞土曜版・NIKKEIプラス1」
○レシピ開発
「にんべん 野菜ソムリエのとっておきレシピ」
○レシピ掲載
雑誌「すてきな奥さん」野菜スイーツレシピ 他
<講演・セミナー>
学校/教育関係・自治体・民間企業・一般向け
これまで述べ約100本行う。