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2011年08月15日
岸田 佐津枝さん／（株）かの高原開発
山口県周南市鹿野地区で生活を始めて早いもので39年、今では鹿野生まれの鹿野育ちとたびたび勘違いされるほどの鹿野通ですが、実のところ私は広島県廿日市市からの輸入品で、移住当初は随分山奥に嫁いで来たもんだなぁ・・と思いつつも鹿野の自然を楽しみながら長男・長女の子育てに奔走していました。大まかに申し上げるところ、これが鹿野における私の第1の人生だったといえるでしょう。今回は第1ではなく第2の人生をご紹介すべく本文を掲載しておりますので、この第1の人生詳細はカット致しますが興味のある方は是非個人的に聞いていただければ幸甚です。
さて、話は戻って第2の人生です。子供たちも大きくなり進学や就職でそれぞれの人生を歩み始めたころでしょうか、平成8年4月、第3セクター（株）かの高原開発が発足しました。この（株）かの高原開発は行政である周南市と連携して石船温泉、せせらぎ豊鹿里パーク「鹿野オートキャンプ場」の施設を中心に鹿野地区の活性化を目的として運営しています。何かの縁でしょうか、私も運営スタッフとして携わることとなりました。これからが私の鹿野の第2の人生の始まりです。
偶然にも私は幼少のころから趣味やお稽古でお花と日舞（どちらも下手の横好きですが）をしており、鹿野に移住してからも細々と続けていたことが幸いし、この私の唯一のスキルが生かせるであろう石船温泉を主に任されることとなりました。「でも日舞はどのように生かせるの？」と感じる方も多いと思いますので敢えてご紹介しますが、石船温泉では週に1度高齢者を対象とするディサービスを実施しており、その際に（毎回ではありませんが）日舞を披露しています。年配の方は日舞がお好きな方が多く、私の下手な踊りにも関わらず随分と喜んで下さいます。日舞がここまで続けてこられた理由は、お稽古が楽しいのは勿論ですが私の性分でしょうか発表会のあの緊張感が何とも言えず、自身のライフワークの活力に繋がっています。
また、お花は温泉施設の処々に季節折々のお花を生けています。できる限り自然に生息している植物を作品に盛り込むことでより季節感が溢れています。私流の生花はお稽古で学んだ手法から野に咲く花の一輪差し、時にはドングリや松ぼっくりを飾る様な季節の日常風景も表現しています。これも都市部から週末を利用してお越しになるお客様には特に喜んで頂いていますが、地域の年配の方々は生け花を見に来ることが楽しみだと言って下さいます。
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では、（株）かの高原開発が周南市と連携しながら地産地消をテーマに開発した商品をご紹介します。鹿野は綺麗な水が豊富ですので、わさびが沢山取れます。また寒暖の差が大きいので蕎麦作りに適した地域といえます。この二つの特長を生かして、わさびソフトクリーム、わさび塩、のんた蕎麦を商品開発しました。
わさびソフトクリーム
口に入れた瞬間はソフトクリームの甘みが、最後にはピリリとした辛みと風味が口に広がります。お子様から年配の方まで幅広い層にご好評頂いています。
わさび塩
塩にわさびを混ぜることで更にさっぱり感が増しています。
天ぷらなど揚げ物との相性が良く、天つゆの代わりに利用することがお薦めです。
のんた蕎麦
蕎麦の実の種まきから製麺まで全て自社で行い、蕎麦粉96％、継は周南市夜市の自然薯4％で麺を作り上げます。蕎麦通の方からは「蕎麦の風味が良い！」とお褒めの言葉を頂くこともしばしばあります。温かいお蕎麦でもザル蕎麦でも大変美味しく召し上がって頂けます。因みにこののんた蕎麦は平成22年に周南市ブランド認定を受けました。
現在はわさびドレッシングの開発に取り組んでおり、あと一歩で完成です。2011年7月には石船温泉の裏山にカフェ野土花（のどか）がオープンしています。鹿野は比較的涼しい地域ですので、ご紹介したわさびソフトクリームやアイスコーヒーをカフェ野土花で食して頂くのも気持ちが良いでしょう。また完成間近のわさびドレッシングを是非とも試して頂きたいです。宿泊も2名様から随時受け付けておりますので、一度お越しになっては如何でしょうか。お待ち申しております。
☆せせらぎ・豊鹿里パーク「鹿野オートキャンプ場」
場所 周南市大字鹿野上3516
電話 0834-68-1234
☆石船温泉
場所 周南市大字鹿野上1667-4
電話 0834-68-2542
投稿者 green_heart : 2011年08月15日 11:29
