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2005年03月15日
峯岡明子さん/ぷりむでざいん
今月は、ぷりむでざいん 峯岡明子さんのエッセーを掲載します。
【 プロフィール 】
峯岡 明子
・ぷりむでざいん
防府市鈴屋1122-5
TEL: 0835-36-0570
FAX: 0835-36-1830
E-mail: plm@c-able.ne.jp
URL: http://www.c-able.ne.jp/~plm/
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先日、久しぶりに某メーカーのインテリアコーディネーターに出会った。
彼女いわく、「インテリアフェスティバル(毎年東京で行われるファブリックの新作発表やセミナー等)
に行ってすごいカルチャーショックを受けてしまった」とか。
大ベテランが何に感動したのだろう。
…私は久しく行っていない。
頭から思い切り水をかけられた思いがした。
とても大切なことを忘れていたのではないか。
17年間つちかって来たスタイルに固執してはいなかったか。
私の職業は、インテリアコーディネーター。
常に施主の思いを実現すべく家作りをしてきた。
施主の夢を一緒に現実化していくのだからこんな楽しい仕事はない。
むろん楽しくなくてはいい仕事はできない。
暗中模索のなかでひとつの家作りシステムを確立した。
“原価公開による分離発注方式”
今年で4年目に入るが、この難しい言葉をみんなに理解してもらう作業が大変。
家作りにしても店作りにしても、
大工工事、電気工事、左官工事等々たくさんの工事が集まって成り立つ。
それをひとつにまとめそれぞれに利益をのせて見積するのが工務店形式かな。
各工事業者と工務店は卸業者と小売業者の関係。
うちは、卸業者が卸値(原価)のまま施主に供給する。
あくまでも100円のものは、100円のままということだ。
設計、デザイン、業者間のコーディネート、現場管理と、
はじめから最後まできちんとかかわり、総額の15%をたてまえとして戴いている。
見積はタルキ1本、棚板1枚まで拾い上げかなりぶ厚くなるが、
そこには余分な物がついていないスリムで明朗な積み上げ式のものとなる。
まだまだこのシステムを理解してくれる人は少ない。
年1度6回コースで行っている‘住まい塾’などで紹介する努力はしているのだが…。
で、あまりこちらに力を入れすぎると自分自身の感性をみがく努力がおろそかになる。
何年たっても未完成な私である。
今年はもっともっと前向きで石橋を飛び越えよう!